
  
わたしはパインスで4か月過ごしました。パインスはバギオシティの中では一番大きな学校ですし、
カリキュラムも豊富で、先生の質も高いと思うのでお勧めです。
わたしはこの学校が厳しいと聞いてここを選びました。
実際授業を始めてみると一日に50分授業が8~12(キッピルソンは14時間)時間あり、
本当にゆっくりする時間がありません。
マンツーマンの授業も4,5時間あるので、眠くてももちろん寝られませんし、
授業が終わっても授業の復習と予習で自習の時間を入れると毎日12時間~16時間は勉強していたと思います。
さすがに人間ですから集中力を持続するのは大変なのですが、
英語を勉強しにきているのだからと自分を奮起し、幸いなことに意識の高いクラスメイトや友達に引っ張られて持続することができました。
みんなには本当に感謝しています。
韓国人の子達とは英語を通じて信頼関係も築けましたし、日本人の友達とは将来のことや深い話もできました。
みんな目的を持ってここに来ているので、面白い人も多く、わたしにとって貴重な出会いでした。
ここへ来る前に英語を必死で勉強した時期が2か月ほどありました。
そのときはフィリピンに行くから、というより、1か月でTOEICのスコアがどれくらい伸びるのか自分で試してみたい!という気持ちでした。
結果、100点ほどアップしました。
その時はそのことに大変満足していたのですが、実際にフィリピンに来て、
この時の勉強がフィリピンでの生活をより良いものにしてくれたと今では驚いています。
わたしを含め、日本人の多くが、外国に行きさえすれば、英語なんて当然のように喋れるようになる、と思いがちですが、実際はそんなことありません。
英語が上達する環境があるだけです。そういう意味ではパインスはとても良い環境です。
ですが、実際の自分の実力をあげるのは自分です。
ここでの勉強法の基本はインプットではなくアウトプットです。
つまり今まで溜めてきた英語学習の基礎をあいまいになっていたところも含めていっぱい練習する場です。
実際に声に出してみたら主語と動詞の複数、単数がばらばらだったり、三人称単数が抜けていたり、動名詞、不定詞を使いこなせなかったり、
いつも決まった動詞しか使えなかったり・・・そのたびに先生が直してくれてあいまいだったものが定着していきます。
フラストレーションの溜まる作業ですが、うまく言えるようになったかも、と思えた瞬間は最高に嬉しいです。
聞き取りも繰り返すことで耳が慣れてきます。
最初から1対1の授業があり、今まで喋る機会のなかった英語をこれでもかと喋らされるのですが、
この時日本で単語の本を1冊ほぼ完ぺきに覚えていったことが助けになりました。
単語を覚えるのには時間がかかります。1日で沢山覚えても次の日には忘れているので反復練習が必要だからです。
ですから、せっかく喋れる機会があるのに、喋る材料がないのは本当にもったいないことです。
わたしはこれからフィリピンに来て英語を勉強する人に、来る前に少しでも単語量を増やしていくことをお勧めしたいです。
当初わたしが目標にしていた英語力は残念ながらまだ届いてはいないのですが、バギオにきて、英語を通じて友達ができて、
英語が喋れるのだと自信を持つことができました。
誰でもやればできるのだと思っていても実際にやり遂げるのは難しいことですが、
わたしはこの数か月だけでもやり遂げたことに強い達成感を持てました。
これを糧にこれから夢(翻訳家になる!)に向かって頑張っていけたらと思います。
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